台湾留学 ぼちぼち日記

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アジア最南端の日本語図書館 池上一郎博士文庫

はじめに

皆さんこんにちは。記事をご覧くださり、ありがとうございます。

1月6日に台湾南部・屏東縣竹田郷で行われた「池上一郎博士文庫23周年記念式典」に参加しました。今回は写真とともに池上一郎博士文庫と23周年記念式典についてお話していきます。

池上一郎博士とは?

池上一郎氏は、1943年に軍医として台湾南部の屏東縣・竹田に赴任した人です。当時は戦時中で物資が不足していて、治療薬もとても高価でした。
それにも関わらず、池上一郎氏は軍の関係者だけでなく現地の住民の方々にもわけ隔てなく医療を施していたそうです。そのため、地元の人々から大変敬愛され、信頼されていました。

戦後、池上一郎氏は日本に引き揚げましたが、その後も日本に来る台湾人留学生の支援をするなどして交流を続けられていました。そして生前、何千冊もの自身の蔵書を竹田に寄贈したそうです。

その後、2001年1月16日に「池上一郎博士文庫」が設立されました。これは、「アジア最南端の日本語図書館」と呼ばれています。

池上一郎博士文庫

設立後は、日本語を学習している人や日本語世代の方々が訪れる場所となり、毎年1月に式典が開催されています。

記念式典の様子

2024年今年、池上一郎博士文庫は設立から23周年を迎え、1月6日に記念式典が執り行われました。

23周年記念式典の旗

地元の台湾人や日本語学科の台湾人学生、日本語世代の方々、また台湾に住む日本人など様々な方が参加されていました。

式典中に地元の方々と一緒に日本の歌を歌う機会がありました。

式典で歌った歌

合計5曲歌いました。残念ながら私は「ふるさと」と「里の秋」の2曲しか知りませんでした。

日本人の自分が知らない日本の歌を、台湾の日本語世代の方々が歌ってらっしゃる。少し不思議な気持ちになりました。

日本語世代のおばあちゃんの思い出

式典後、参加されていた日本語世代の方に少しお話をお聞きしました。その方は「昔はよくこの文庫に来て、日本の料理本を借りていた。家でその本を見ながら日本料理を作っていた」とニコニコしてお話されていました。

おわりに

これからもこの文庫に多くの人が訪れ、日台の交流の場になれば良いなと感じました。竹田駅は、高雄駅からだと電車で40分ほどです。決して行きやすいとは言えませんが、もし旅行などで南部の方に来る機会がありましたら、是非この池上一郎博士文庫に訪れてみて下さい。

今回はここまでになります。最後までご覧いただきありがとうございました。