はじめに
こんにちは。記事をご覧くださりありがとうございます。
今回の記事は正規留学情報に関係ありません。
私は台湾の日本統治時代に興味があり、日本語世代の方々のお話をお聞きしたり、イベントに参加させていただいたりして、少しずつ少しずつ勉強しているところです。
今回お話ししたいのは、2023年11月19日(日)に屏東縣・猫鼻頭で執り行われるバシー海峡戦没者慰霊祭についてです。
バシー海峡とは
台湾とフィリピンの間に位置するバシー海峡。
そこは太平洋戦争中、「魔の海峡」「輸送船の墓場」と呼ばれていました。
バシー海峡は当時の日本軍にとって重要な物資輸送ルートでした。
太平洋戦争末期、南方に向かう日本の輸送船の多くが、このバシー海峡で米潜水艦の魚雷により撃沈されました。
正確な戦没者数はわかっておらず、10万、最大で26万人とも言われています。
潮音寺とは
台湾最南端、屏東縣猫鼻頭にバシー海峡を望む潮音寺というお寺があります。
1944年8月、フィリピンに向かう輸送船「玉津丸」が米潜水艦の攻撃を受け撃沈します。
玉津丸に乗船していた当時23歳の中島秀次さんは、12日間の漂流を経験し、九死に一生を得ました。
亡くなった仲間の鎮魂のため、中島さんは半生と私財を投じ、1981年に潮音寺が建立されました。
現在、潮音寺は中島さんの意思を受け継いだ台湾人の方々によって大切に維持管理が行われています。
バシー海峡戦没者慰霊祭
バシー海峡での戦没者を忘れないために、毎年11月にバシー海峡戦没者慰霊祭が執り行われています。
私は知人にバシー海峡について教えていただき、昨年初めて慰霊祭に参列しました。微力ながらボランティアスタッフとして参加させていただきました。
とても多くの人が亡くなったとは思えないほど、綺麗で穏やかな海だなあ、というのが最初の印象でした。
沈没してしまうと、遺品も遺骨もほとんど戻ってこないんだと思います。ご遺族の悲しみは計り知れません。
参加方法
バシー海峡戦没者慰霊祭の公式ホームページやFacebookアカウントから申し込みができます。また、当日参加が難しい方は、Facebookのライブ配信で慰霊祭の様子をご視聴いただけます。
おわりに
なるべく多くの人、特に同年代の若い人にバシー海峡での出来事について知っていただきたいと感じています。
戦没者を忘れないために、亡くなった全ての方々が安らかに眠れるように、少しでも自分にできることやっていきたいと思っています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。