台湾留学 ぼちぼち日記

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台湾の日本語世代が集まる「友愛会」とは?

 

 

はじめに

こんにちは。記事をご覧くださりありがとうございます。

今回は、台湾の日本語世代が集まる「友愛会についてお話していきたいと思います。

 

学情報には関係ないのですが、日本統治時代や台湾の歴史に興味のある方、そしてこれから台湾に留学に来る人に知っていただきたいと思い、書いています。

 

友愛会とは?

「美しく正しい日本語」を学ぶ会です。

台湾の日本統治時代にお生まれになった日本語世代の方を中心に結成されました。

毎月台北市内のホテルで日本語の勉強会が開催されています。

 

日本語世代とは?

1895年(明治28年)から1945年(昭和20年)の約50年間、台湾は日本の統治下にありました

この期間を日本統治時代と呼びます。

「日本語世代」とは、主に日本統治時代にお生まれになり、日本語教育を受けられた方々を指します。

 

友愛会の参加者

日本統治時代を経験されたお爺さんやお婆さんのみならず、最近は日本人留学生や日本語を学びたい台湾人の参加も増えています。

 

友愛会で学べること

勉強会の教材

詩の朗読、慣用句や四字熟語の講義を通して美しい日本語とその使い方を学ぶことができます。日本人でも意外と使い方がわからない語彙や表現が出てきて、毎回自分の国語力の低さを痛感しております。

また、日本語世代の方々との会話を通して、日本統治時代の当時の思い出や戦争経験など、貴重なお話をお聞きすることができます。

 

開催情報

毎月第三土曜日に台北市内のホテルで開催されています。

一般参加費は昼食代・教材費込みで600元です。どなたでも参加可能です。

 

私が友愛会に参加する理由

友愛会に初めて参加したのは大学1年生の冬でした。

台湾の歴史を学びたいと思っていたとき、ちょうど日本統治時代を勉強している子に知り合い、友愛会について教えてもらいました。

 

初めて参加した時のこと、私の隣に座っていらっしゃったおばあさまはなんと昭和5年のお生まれ。なのにすごく元気でお化粧もきっちりされていて、とても90歳を超えている方には見えませんでした。常に笑顔でニコニコお話されている姿が印象的でした。

 

そして、日本人の私より日本語がお綺麗!自分の言葉遣いが恥ずかしくなるくらいでした。日本人だと言われても全く違和感がないほど、流暢な日本語を話されていました。

それもそのはず、なぜなら日本語教育を受けていたから。日本統治時代にお生まれになった人にとっては日本語もまた母語なのです。

 

お食事をいただきながら、色々なお話を聞きました。

学校で日本語の歌を歌った。

日本人の先生に動物園やレストランに連れて行ってもらった。

登下校中に空襲警報が鳴った。

飛行機の部品を作るお手伝いをした。

などなど

 

お話を聞きながら、こう思いました。

「この方たちが話しているのは、とても重要な歴史の一部なんだろう。

教科書や本に載っていることだけが、文字資料として残っているものだけが全てじゃないんだ。」

 

勿論、ご本人が経験したことや感じたことしか語られない上に、過去のことですから多少の記憶違いはあるかもしれません。

でも、彼らの口から紡ぎだされる言葉を聞いていると、今まさに貴重な歴史に触れているんだと感じるんです。そして、この人たちの経験や思いを、後世に伝えていかなければならないと思うようになりました。

 

大学の専攻は歴史となんの関係もないし、歴史の知識も浅い。

微力なただの学生ですが、可能な限りできるだけ多くの日本語世代の方々のお話をお聞きし、文書や動画といった形で残していこうとしています。

 

おわりに

日本統治時代を知るお年寄りの方々も年々少なくなってきています。我々の世代が、きっと彼らのお話を聞ける最後の世代になると思います。

現在留学中の学生さん、またこれから台湾に来る人、少しでも良いので日本統治時代や日本語世代の方々に興味を持っていただければと思います。

 

今回は以上になります。最後まで読んで下さりありがとうございました。